二人乗りの自転車はどこまでも行けたのさ

取り留めないことだらだらと

D.LEAGUE 21-22 ROUND.1 感想

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11月14日。この日が来るのを夏から待ち侘びてました。

第一生命D.LEAGUE 21-22シーズン開幕戦!!!

やべぇやべぇ言いながらエキサイト観戦できて超幸せだったので、印象深かったチームの感想を残しとこうと思います。

 

ちなみにこれを書いている私のダンス経験はと言うと、週一ペースでのんびり習ってちょうど2年経ったくらい。齧ったジャンルはヒップホップ、ジャズ、クランプです。

ダンスを観ているときは、この振付はロックだ、ポップだ、ハウスだ…と「ダンスジャンルがなんとな〜くわかる」程度で、技の名前まではわかりません。

でもこの「なんとな〜くわかる」レベルに上げてくれたのも、それこそDリーグでした。CyberAgent LegitやSEPTENI RAPTURESのように、得意とするダンスジャンルがバラバラなメンバーで構成されたチームだと、あるジャンルの振付を踊るときは、それが得意なメンバーがセンターにいたり、ソロで踊る傾向があると気づいたからです。考えてみれば当然なんですが…笑。

メンバーの名前と顔に加えて得意ジャンルが一致してくると、ますますDリーグにハマっていきました。

 

さて、この開幕戦で特にガーン!!と響いてしまったのは、

自己紹介や今シーズンの所信表明を楽曲のリリックにおもいっきり乗せてきた、

SEPTENI RAPTURES、avex ROYALBRATS、KOSÉ 8ROCKS。

そして今シーズンから新規参戦した2チーム。

dip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHM。

パフォーマンス順に感想を書いていきます。

 

dip BATTLES

開幕戦のトップバッターかつ新チームとしてのデビュー戦!

とくれば、ガツンと爪痕を残すような力強い作品を持ってくるのか、その逆を突いてくるのかどうなのか…とわくわくしてました。だって名前がもうBATTLESだし。でもリーダーのKarimさんは雰囲気がとても和やかで、むしろバトル事嫌がりそうだな…とかなんとか思いながらメンバー入場を見守り、

youtu.be始まるカウントダウン。

いやもう意外や意外。予想を盛大に裏切ってくれました。

youtu.be始まりから終わりまで、ず〜〜〜〜っと心地好かった…!!

 

スロービートな音楽。それにマッチしたラフさと、余裕がありつつもしなやかなダンス。かっっっこいい。そして気持ちいい!!

一人一人が思い思いにノっている感じからの、1:07〜のユニゾンが気持ちよくて堪らない。肩肘の張らないふわっとしたジャンプ。「ゆるくてかっこいい」ってすごい。これが持ち味にできるチームなのか!と。フリーで躍ってもよさそうな余白のある振付なのも良いですね。今までのDリーグにはなかったテイストの作品だと思います。ここは東京ガーデンシアター…いえニューヨークのストリートでしたよ。あぁこれがストリートダンスか!と思いました。あと衣装がメンバーそれぞれすごく似合っててかっこいいです。次回のROUNDの期待値もバッチリ上がって最高でした!

曲が心地好くって、仕事から帰って家事してるときなんかに鬼リピしてます。

Set the tone (feat. DJ Hiroking & Gizmo De Trini)

  • dip BATTLES
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

SEPTENI RAPTURES

続いてSEPTENI RAPTURES。

RAPTURESといえば、KEINさんの退団、AITOさんとRAIKIさんはdip BATTLESへ、YOUTEEさんはKOSÉ 8ROCKSへ移籍というニュースが本当に衝撃でした…。

昨シーズンではROUND5以降に高得点を重ねていくも、あと一歩及ばずチャンピオンシップ進出を逃し、5位という結果に。

でも個人的に、昨シーズンで一番「主人公」してたなぁと感じたチームです。ROUND5で念願の優勝を果たしてからは、メンバーの表情やダンスに自信が漲ったのが画面越しでも明らかに伝わりましたし、SNSを眺めていても日に日にファンが増えていってましたから。

「優勝」はチームを押し上げ強くすることを体現したのがRAPTURESだったんです。なので早く全チーム1回優勝してくれ〜〜〜〜!!!!と勝手にギリギリしてます。

 

youtu.be昨シーズンの悔しさと、今シーズンの決意が込められたラップが激アツでした!

直前にdip BATTLESがパフォーマンスしたのが効いて、「失ったMember やられたMental それでも立ち上がり 挑むチャレンジャー」がいっそう響きます。ラストの、段々と加速し畳み掛けるリリックに一寸狂わずハメ続ける振付がかっこよすぎて笑ってしまいました。「やっば…」って声出た。

「このままくたばるまで踊り この息の根が止まるまでひたすら」で逆光が当たってメンバーがシルエットになり、最後の「RUNNIN'」でそれが解かれるのがかぁ〜〜〜っっこいい!

「どこがヤベーのかわからず ふりまくスキル」の歌詞どおり、RAPTURESからはまさにそれを毎ROUNDビシビシ感じてます。ヤベーのは確かだ、しかしどこがヤベーのかわからない…

RUNNIN' RUNNIN' (feat. SHUN & SNG)

RUNNIN' RUNNIN' (feat. SHUN & SNG)

  • SEPTENI RAPTURES
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

avex ROYALBRATS

昨シーズンの優勝チームです。が、なんとディレクター(スポーツチームでいう監督)含めメンバーが総入替した新生チームとして参戦。

先代が輝かせ、ずっしり重くしていったaRBの看板を引き継ぐのは相当なプレッシャーだったことでしょう。そして迎えた開幕戦の作品タイトルは「NERVOUS」。正直か…!!

youtu.be

ナイス笑顔のサムネです。

「メンバー全員ガチガチに緊張していると思うんですけど」が、「あ、これたぶんフリだ…」となんとなく感づきました。白衣装良い!!!好き!!!

アンセムのSo Free、通勤のお供にめっちゃ聴いてます。

So Free

So Free

  • avex ROYALBRATS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

これも良いサムネですね。

始まったのに曲は鳴らないしメンバー棒立ち?と思ったところに、この日の心境を打ち明ける独白が流れだし、それに合わせて踊るという寸劇のような展開。

YouTubeの動画だと会場内の音声は入っていないのですが、配信ではセリフの合間に拍手が沸いてたのがしっかり聴こえましたよ!

前半でつかみはバッチリ。後半のダンスパートは「この瞬間、楽しんでいきますか」のセリフどおり、細かく緩急がありながらも力みのないおしゃれな振付。

雫の落ちる音に合わせて宙を舞うMATSURIさんにハッとしました。こういう静けさを思わせる音に、派手なイメージのあるアクロバットを当ててくるセンスが素敵だ…!すごくユニークな可能性を思わせるデビュー戦でした!

 

ちょっと話が逸れますが、チームが今その時抱いている心境を、作品にそのまま落とし込めてしまえるのがDリーグの面白さの一つだと思ってます。昨シーズンだとLegitの「Sleep Walking」*1などがそうでした。今シーズンはどんなのが観れるかなぁ…

NERVOUS

NERVOUS

  • avex ROYALBRATS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

KOSÉ 8ROCKS

昨シーズンはチャンピオンシップに進出するも、一勝も叶わず4位という悔しい結果だった8ROCKS。しかし全チームのなかで唯一のディレクター兼リーダーであったISSEIさんは、ディレクターでありながら全ラウンドにフル出場。そのうえMOST FAV DANCER *2とMVD OF THE YEAR *3に選ばれるなど、八面六臂の目覚ましい活躍っぷり。もう第一ISSEI D.LEAGUEでした。

私はDリーグは箱推しなんですが、傾けてる想いの嵩がちょっと張り気味なチームがいくつかありまして…その一つが8ROCKSなんです。存在が少年漫画のような、眺めていてとても気持ちのいいチーム。

youtu.be

 

youtu.beメンバー紹介のリリックに合わせてソロパフォーマンスを繋いでいく最高のやつ〜〜〜!!!私はアイドルグループにあるようなメンバー紹介ソングが大好きなので、好きになるに決まってました!

挑発的でオラついた歌詞もチームのカラーに合ってて最高です。

「俺ら相手なんて運の尽き」!

 

まず目を見張ったのはYOUTEEさんの存在。長身でステップが達者なYOUTEEさんが加入したことで、スタイリッシュさがプラスされて見せ方にグンと幅が出たように思います。前シーズンと見栄えが全然違ってびっくりしました。

前半は新メンバーのYOUTEEさんとRENさんの見せ場もしっかり用意されてて、二人のお披露目という点でも観やすかった。最初から最後までノリよく爽快で、ユニゾンや立ちダンスが中心の構成だったのも新鮮でした。「Nao!」でイェーイ!するNaoさんめちゃくちゃかわいい。

 

試合に出場できるのは8人だけど、この曲のメンバー紹介は12人全員分あるんですよね。Taichiさんが無事に復帰されて、機会があればフルメンバーverのパフォーマンスもぜひ!!観たい!!!と思いました。コール&レスポンスできる曲だし、もし叶うときが来たら会場でそれもやりたい!

KEN THE 390さん、とんでもなくかっこいい曲をありがとうございます…!!

Welcome to K8R (feat. KEN THE 390)

Welcome to K8R (feat. KEN THE 390)

  • KOSÉ 8ROCKS
  • ダンス
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

LIFULL ALT-RHYTHM

もう一つの新規参戦チーム。ショーやライブ、舞台で活躍されていたメンバーが多く集まっているよう。
他チームはストリートダンスのバトルを中心に活躍されてたメンバーが多いですから、こりゃ異色なチームがきたぞ〜〜!とワクワクしてました。
 
チームが入場して、まず驚いたのは衣装です。youtu.be

ALT-RHYTHMってピースフルでカラフルで軽やかなイメージが強いんですよね。

デビュー戦で、それを出さずに来たのはものすごく意外でした。

 
 
 
 
 
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アンセムのI'm Flying High、アワードでお披露目されたときから大好きです。やっと配信されて嬉しい。

I’m Flying High (feat. Hiro-a-key)

I’m Flying High (feat. Hiro-a-key)

  • LIFULL ALT-RHYTHM
  • ダンス
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

youtu.be

自由を選んだ(option)一方で不自由も抱えていて、その葛藤が内に滾っていて、それを出してぶつけようともがいているような…?Dリーグで作品の解釈に悩むのは不思議な感覚でした。1:35〜の鬼気迫る表情と足踏みにグッとつかまれた。

衣装をベージュとモノトーンに抑えたことで、表情と身体の表現の質感がより際立って生々しく伝わってきたように思います。作品のコンセプトによっては燻んだ色から極彩色まで、変幻自在にどんな世界観でも表現してくれそう。観客を飲み込み力が強そう。これからの期待と想像がどんどん膨らみました。

Latidos del corazón (feat. Buchi

Latidos del corazón (feat. Buchi"EL CARNICERO")

  • LIFULL ALT-RHYTHM
  • ワールド
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

さて、これから来年の初夏(!!)まで続く長い戦いがとうとう始まりました。

Dリーガーの皆さん、無事怪我なく…と言いたいですが、ダンスジャンルゆえ多少の怪我や傷が付き物のチームがあることも重々承知です。でもやはり、皆さん怪我なく無事に、今シーズンを完走(踊?)できることを心から願っています。

ROUND2は11月25日!!楽しみ!!!!

*1:順位がなかなか伸びないことに思い悩むあまり、夢の中でも踊るようになってしまったことからリーダーのTAKUMIさんが作った作品。このラウンドでは81.5点という高得点を叩き出したし、審査員もベタ褒めでした。秒針一拍でこんなに表現できるのか!と見返すたび新鮮に驚きます。世界観、振付、構成、衣装メイク、全〜部大好きな作品です。

【D.LEAGUE】ROUND.10 CyberAgent Legit / Dai-ichi Life D.LEAGUE 20-21 ROUND.10 - YouTube

*2:試合配信中に「いいね」を押された数が最も多かった選手

*3:スポーツでいうMVP