二人乗りの自転車はどこまでも行けたのさ

取り留めないことだらだらと

祭りの後のこと

関ジャニ∞よりファンの皆さまへ大切なお知らせがあります。」

仕事を上がってスマホのメールを開いて、目に入ったこの一文。あぁとうとう と瞬時に察しがついた。仕事中に気づかなくてよかった。逡巡なくURLをタップした。十五祭オーラスがつい一昨日のことで、まだ少し余熱が残ってた。余熱を感じていたかった。そういや半年前にあんな報道があったっけね、誰一人その件には触れずにブログは普段どおり更新されてたっけね。けれど火のないところに煙は立たないことは、すばるくんの件でしっかりと証明されてしまっている。永遠なんてない、あったらいいなと思ってたけど、と話していたのは誰でもない錦戸さんだったし。

 

錦戸さんが大好きです。年長の横山さんによく噛み付いて、村上さんに甘やかされてることを自覚してて、丸山さんからは「外国の景色みたいな人」と形容されて、スベる安田さんが誰よりもツボで、大倉さんとは兄弟のような長い付き合いの悪友のような不思議な距離感で、歌が上手くて、楽器も上手くて、演技も上手くて、おしゃれでかっこいい曲が作れて、小粋な歌詞が書けて、努力家で、イエスノーがはっきりしてて、大人の色気に溢れてて、いたずら好きでやんちゃで、寂しがりで、人見知りで、かっこよくて、かっこよくて、あとかっこいい。

人との別れで最も辛いことは、その人と接していたときに生じていた自身の人格を喪失してしまうことだ(ニュアンス)、なんてことを前にどこかで読みました。関ジャニ∞の中で露わになる錦戸さんの人となりも、錦戸さんが引き出す関ジャニ∞の人となりも、どちらもたまらなく好きでした。だから、寂しいです。ただただ寂しい。

 

この退所発表があったのは木曜日だったから煽りたい酒をガマンして大人しく寝て、金曜日は会社でコーヒーを淹れただけで胸がつまって*1、仕事帰りに煽るためのお酒を買って、思い立ってGR8ESTツアーのドキュメンタリーを見ました。名古屋公演の大阪ロマネスク。泣き顔のファンを見かねて「名古屋笑えー!!!」といかつく叫び、ニッと笑った錦戸さん。錦戸さんの退所を伏せたまま十五祭を決行した理由は、この一言に尽きるんじゃないかと思えて、澱んでいたものが薄らぐのを感じました。そうだよだってあの関ジャニ∞のライブだもの、ファンに笑ってほしかったに決まってる。十五祭の、あの最高に楽しくて、目一杯叫んで、ずーっと笑顔でいさせてくれたあの時間は紛れもなく本物で、関ジャニ∞が笑顔を約束して作ってくれた時間だから、退所発表のせいで台無しにされたとは毛ほども思えませんでした。グループの過去も、今も、これから起こることも、全部肯定して、飲み込んで、決意をしたうえで、6人でステージに立ってくれたことは感謝と尊敬しかないです。私が彼らからもらえた笑顔が本物だったように、彼らがステージで見せてくれた笑顔も本物だったと信じたい。

 

47都道府県ツアーをメッセージ動画で知ったとき、活動を止めずに関ジャニ∞を5人で続けることの本気が急に迫ってきて、ちょっと込み上げました。安田さんは舞台、村上さんは27時間テレビの収録と並行で、ツアー終了後にはオリンピックも控えた過密スケジュール。敢えて設けた挑戦であり試練なのかもしれない。なんでこんな無茶するんですかね…そんなところも好きだなぁ、らしいなぁと思っちゃいます。事故、怪我なく完走できますように。無事完走した5人に、明るくて美しい景色が映りますように。

*1:コーヒーを飲めない錦戸さんに、メンバーが飲んでみろよとジリジリ迫る「コーヒーブレイク」という曲があります。作詞作曲はすばるくん