二人乗りの自転車はどこまでも行けたのさ

取り留めないことだらだらと

D.LEAGUE 22-23 ROUND.1 感想+新ルールの雑感

まだオープニングなのに金テープパーン!!

10月2日に開幕したD.League 22-23シーズン。

今季は新チームの参戦あり、新体制のチームあり、新ルールの適用ありと、新しいことづくめ。さぁどうなるんだろ!とワクワクしながら、当日は現地で観戦してきました。今回は気になったチームのパフォーマンスの感想と、新ルール適用でDリーグの見方が変わった点をおしゃべりしたいと思います。

ではまずパフォーマンスの感想から。

CyberAgent Legit

youtu.be

タオル一つでここまで表現が広がる!Legitにはそれができる!と、Legitとタオルの両方の無限の可能性を目撃してしまった。

この日のLegitは未来のDリーグでイマヴァリ村から参戦してきたイマヴァリタオルズとして登場。どうやらLegitでありながらLegitではなかったよう。かつての広島カープのように、オーナーの付かない市民チームが未来のDリーグに参戦してたら確かに面白そうとは一瞬考えてしまいました。

とはいえイマヴァリタオルズの中身はLegitなので、序盤でTAKUMIさんが中心に立って統率感出しながら踊ってるときの安心感はハンパじゃなかった。ロックの手首を回す振りとタオル回しの相性良すぎでは?!

空を飛ぶときに、曲調が大作映画の壮大なテーマのように変わると、後ろから悠々と現れてストーリーテラー(?)として立ち回る地獄さん。なんら唐突さを感じずに受け入れて楽しめたのが不思議...。そしてチームが掲げているテーマでもある「impossible is nothing」をこの山場に持ってきたのニクいなー!

暖簾にしたり、アクロバットの軸にしたり、ギターに見立てたり、バナナの皮よろしく滑ったり、空を飛んだり...とタオルのポテンシャルがとめどなく発揮されていくなか、スクラッチ音にハメて靴磨きしたのが「その音の解釈そこ?!笑」とツボってしまって肩震えた。

中盤と終盤のユニゾンは顔の表情を抑えてるのも効いてるのか、バキバキのサウンドと相まって純粋にかっこよくて、全体的に「かっこいい」と「おもしろい」のバランスが絶妙でメリハリがありました。かっこいいんだよな...芋ジャージをカスタムしたような衣装着てるのにね...

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Valuence INFINITIES

youtu.be今シーズンから参入した新チーム。総勢16名の内でブレイキンチームとヒップホップチームに分かれており、1チームでありながら実質2チームで構成されているのが他チームにはない特徴です。この日はヒップホップチームが参戦。

もうとにかく、終始隅々までめっっっちゃくちゃシブくてクールだった…!かっこよすぎて完全降伏でした。会場の沸きっぷりもすごかった。

カウントダウン明けから新規参入チームとは思えない百戦錬磨な風格。強キャラ感がムンムン。佇まいだけで魅せてくるなんて強い自信の表れでしかなく、すっかり掴まれた。まだ踊ってないのに。

Dリーグでの初陣、心臓の鼓動がビートへと変わって、新チームとして踏むステップの最初の一歩は駆け出すように全員揃ってだなんて、これもまたかっこいい。序盤の振付がヒップホップのオーソドックスな感じなのも、これまたヒップホップダンサーとしての強い自信とプライドをビシビシ感じました。1:57で全員がフロアに入るところの間がめちゃくちゃ好きです。どの瞬間を取っても、「この音にはこの質感、このシルエットでなければ」みたいな説得力がすごかった…!

中盤に群れから飛び出したMAKOさんのチェアーがかっこよすぎて乾いた笑いが出た。しかもなんとMAKOさんは元々B-BOYなのだそうで。

ダークな雰囲気の照明もあってかクラブのショーケースのような空間になっていたのも、ステージ衣装せずにシンプルなストリートスタイル衣装だったのもまたかっこよかった。あ〜これはダンスが好きな人が堪らなく好きなダンスなんだろうな〜!って思いながら観てました。試合としては敗北を喫したものの、対戦相手のLegitとの対比もあって光っていたし、多くの人の心を掴んだのではないでしょうか。ROUND.2はブレイキンチームが参戦するよう。楽しみ!

楽曲も、音がミニマルな感じが攻めててかっこよかった…!

実際にこのツール*1で#797979を変換してみたらグレーになりました。

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LIFULL ALT-RHYTHM

youtu.beROUND.1当日は日曜日でしたが、作品のテーマは華金

「Thank God it’s Friday サンキュー ゴッド イッツフライデー!!」

 

この日の対戦相手は昨季に好成績を叩き出しまくり強い存在感を放っていたKADOKAWA DREAMS。とある平日の早朝にはディレクター同士で何やらバチバチと牽制(?)し合ったり…

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開幕戦が迫ったある日にはチームアカウント同士でラブレターを送り合う一幕も。

 

youtu.beまず華金というシチュエーションが、他チームと比べて年齢層の高いアルトリにハマりすぎてて天才でした…仕事上がりなんですよ…フォーマルなスタイルで髪もカチッとまとめてるんですよ…そんな大人たちがショットグラス呷るわボトルをラッパ飲みするわ、羽目を外してゴキゲンになっちゃってさ〜〜!!イントロが鳴ったときの高揚感がヤバかった!!

CSセミファイナルのユーキさんばりに*2前転飛びでステージを駆け抜ける直也さん、バク転(フォーム美しすぎ&打点高すぎ!)決めて着地→サタデーナイトフィーバー!が最高。そこからべろんべろんに匍匐前進→Angeloさんがカウンターをシャーッしたボトルをキャッチしてラッパ飲み→へべれけになって倒れ込んだのを起点に7人が順々にターン の流れが超好きです。

女性陣がお行儀わるく一服してる間に、男を上げようとしたのかコロンを吹きかけてる男性陣…。と思いきやSu-yangさんだけパンプアップしてて、上げ方の方向性が一人だけ違うオチか〜笑 と思ったら、激オシャレなユニゾンの後にKiLiさんを大きく持ち上げて、パンプアップの伏線回収(??)したのも最っ高でした。拳にキスしたのは昨季のセルフオマージュかな?*3

これだけ、動かす滑らす放り投げるの小道具祭りなのに、淀みが皆無なのがすごい…!練度の高さに脱帽です。照明使いも群を抜いて巧みでした。とくに女性陣の一服シーンでシルエットと煙を見せたところ!!

楽曲も聴けば浮かれずにいられない。月曜日も金曜日になるし歩幅が自然とデカくなります。

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新ルールが適用されての雑感

今季からは試合形式がこれまでのコンペ方式から、1対1のリーグ戦方式に変わりました。

それによって個人的に一番助かったのは、推しチームかどうかに関係なく、素直に良かったと思う方のチームに投票できるようになったことです。昨季まではそれをしてると推しチームに票数を割けないことも多く、その逆もありました。応援したくても出来ないもどかしさが解消されました。「一番手はジャッジもオーディエンスも点数低くなりがちで不利」も無くなりましたし!

そして対戦相手という比較対象が常にあるおかげで、作品を鑑賞しやすく、チームの個性を掴みやすくなりました。ダンスに縁遠い人でも、今季からはどのラウンドから観戦しても楽しめるのではないでしょうか。チームの個性が出れば出るほど、チーム同士を引き立て合う効果が生まれてるように思います。

 

あとこれもすごく良いなと思ったのが、パフォーマンス後のジャッジコメントが無くなったこと。代わりにラウンド後日にジャッジ評の動画がアップされるようになりました。正直なところ、昨季までのジャッジコメントの中にはこちらが白けてしまうものや、選手に失礼ではないかとハラハラするもの、偏見が滲み出ていて眉をひそめるものもありました。今季からはその心配はなく、採点が終わるとすぐに次の対戦へ移ります。おかげで気持ちの盛り上がりが途切れず没入感が増した感覚が確かにあります。その分ラウンドが終わったあとの疲労感がすごい!笑 規制退場を待つ間はボーッとしてました。

 

youtu.be

動画を見て、どのチームも丁寧に正当に審査されていることに安心しました。とくにB-GIRLのERiさんは8ROCKSを見る目が厳しい分、プロ目線だからこそわかる8ROCKSのスキルの高さをしっかり評価されています。作品の見方の幅が広がり、チームの魅力に気付くきっかけにもなれる良い方法だなと思いました。

 

では今回はこのへんで。

いよいよ明日はROUND.2!Dリーガー全員が悔いなくめいっぱいカマせますように!!