二人乗りの自転車はどこまでも行けたのさ

取り留めないことだらだらと

22-23シーズン アルトリ作品のテーマに関連しそうな本を紹介してみたよ

「負けませんアルトリーー!!」
calinさんの叫び声がガーデンシアターに響いたとき、アルトリが開幕戦を勝利で飾ったことへの歓びと、今季のアルトリへの期待感で胸がはち切れそうでした。

22-23シーズンも、アルトリからは期待以上の、抱えきれないほどたくさんのものを貰いました。たくさん笑ったり、興奮したり、ゾッとしたり、うっとり魅了されたり、ときに戸惑ったり、涙ぐんだり。どれだけ心も体も動かされたことか。崩れないようにギリギリの気持ちで何とか立っていた時期に、手を繋いでもらったような感覚をくれた作品もありました。

同時に、作品を通して渡されたものもあります。アルトリの意義であり作品の肝である「社会課題」です。
純粋にダンスをダンスとして楽しんで観ることもできます。でも、メンバーがダンスを磨くだけでなく、作品作りをとおして課題に向き合う過程も目にすると、受け手として私も向き合い、考えてみよう…という気持ちに自然とさせられるのです。
取っ付きやすい、共感できる、といったものに行動基準を任せず、自分からは遠い事柄であっても、そこへ思いを至らせながら理知的に生きるにはどうするのがいいだろう…と考えるようになりました。
みなさんは今季のアルトリから何を受け取りましたか?

 

この記事を書いた経緯

CSが終わってしばらく経ったある日、家の本棚をぼーっと眺めていると「あ、あの本ってあの作品のテーマと繋がるな」というのが何冊かありまして。作品と我が家の本とのつながりを発見できたことに「おっ」となったんですよね。そして「この本たちを紹介する記事を書いてみたい…」という思いがむくむく膨らんできました。

しかし専門家でも何でもないただの一般ファンが、社会課題に触れた本を紹介するとかさ…「学べや!!」って押し付けてるみたいで説教くさくない…?と躊躇があったので「需要あります?」と思い切ってTwitterで伺ったところ、嬉しいことにファンの方から反応を頂きました。よっしゃやったろ!とこの記事を書けた次第です。反応くださった皆さん、背中を押してくださりありがとうございます!

というわけで、私の本棚とKindleライブラリという狭い範囲からにはなりますが、22-23シーズンのアルトリの作品テーマ、またはその要素を含んだ本を紹介していきます。大半が紹介というより私の感想になっちゃったんですけど、そこから興味を持ってもらえたらいっか…と思い書ききりました。シーズンの半分の作品しか書けませんでしたが、どれも心からおすすめできる一冊です。

また、Twitterで伺ったときに10代らしい方からも反応を頂きました。なので、背伸びの要らない、ページが進みやすい文体の本を選んだつもりです。反応くださった方、ありがとうございます。背筋の伸びる思いでした。 

 

 

 

TGIF

 

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youtu.beファンからもDリーガーからも大大大好評を博したTGIF。開幕戦の大トリをゴキゲンにハッピーに彩ってくれました。テーマは「花金」

YouTubeでのROUND.1振り返り配信で、量さんはこの作品を作ったきっかけに「コロナ禍」があったことをお話しされていました。コロナ禍で、人が集まり飲むことがなかなかできない。楽しい飲み会や集まりができる未来がやってくるように…という想いから制作に至ったそうです。
心浮き立つ作品の背後に、そうした祈りみたいなものが込められてたとは…と意外な気持ちでした。そういえばROUND.1の時点では、まだ声援NGでしたね。(ROUND.4からマスク着用を条件に声援OKに)

「コロナ禍」、そして「花金」つまりは「花金を楽しむ人=日ごろ働く人々」という点からつながりを感じたのがこちらの本。

 

仕事本(左右社/2020)

 

2020年4月に発令された緊急事態宣言。さまざまな世代の、さまざまな職業の人たち77人の日記を集めた本です。
緊急事態宣言という状況下で、こんなにも多種多様な人たちの手記を一冊に記録した本は珍しいと思います。2020年4月を舞台にした群像劇のようでもあります。「○月△日(月)」という日付の記述にすらも、一人ひとり性格が滲み出ていて面白いです。直接は関係していなくても、私たちのすぐ隣りで日々を営む人たちに会える一冊。
タイトルこそ「"仕事"本」ですが、「仕事」はつまるところ日々の営み。緊急事態宣言下という非日常を、不安や苛立ちを抱えたまま、ときに折り合いを付けながら、何とか「生活」をした記録が綴られています。
目次を開いて、興味のある職種の人から読んでいくのもおすすめです。

みなさんは緊急事態宣言下、どう過ごしてました?

 

WIND

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youtu.beにぎやかなROUND.1とは一転、全くの別世界へと引き込んでくれたWIND。
ROUND.2のあとに自分なりに読み解きはしてみたんですが*1、今作品を見返すと当時とはまた感触が違ってきますね…。

 

この読み解きをしていたなかで、量さんのあるコメントが胸に残っていました。
こちらの投稿です。

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”全ての人々は数奇な歴史の物語を経て、今に辿り着いている”

この意図に通じるのでは…!と感じた本がこちら。

 

だれが歴史を書いてるの? 歴史をめぐる15の疑問(ピエルドメニコ・バッカラリオ、フェデリーコ・タッディア/太郎次郎社エディタス/2022

だれが歴史を書いてるの?|太郎次郎社エディタス

イタリアの作家による「歴史的な考え方」についての本です。
というと堅苦しく聞こえるけど、この本、マジですごいんです…すげぇなすごいんですよ…。何がすごいかというと、日本版監修者のあとがきに詳しく書かれてるのでちょっと抜粋しますね。
これから初めて読む方も、まずあとがきからページを捲ってみてください!

 

この本は、ひと言で言えば「歴史的な考え方」について書かれたものです。なんだか難しそうですね。そうなんです。だから、こういう本は、大学生向けに書かれることがほとんどです。それも、歴史を学ぼうとする大学生向けに。

たぶん、小学生くらいの、ほんとうに若い人たちのために、このようなことを書いた本は、まずありません。(中学生、高校生向けにだってないでしょう。)だって、難しいことをわかりやすく書くのは、すごく難しいことだから。

でも、この本はその難しいことに挑戦して、なかなかうまくいっている。高度な内容を、やさしいことばで、身近な例を使いながら、しかも、歴史に関心のない人でも、気軽に読めるように書かれている!こんな本はなかなか見つからないと思います。

「歴史に関心のない人でも、気軽に読めるように書かれている!」←ここ!ここです!この本の文章はすべて口語体で、気さくな親戚のおにいさんの話でも聞いてるような感覚で読めちゃいます。そんな語り口でありながらも、とても根源的な問いにグイグイ踏み込んでいくんです。

「人はなぜ情報を集め、知識を得るの?」
歴史学者って何してる人?」
「権力って、なに?」
「歴史ってなんでつまらないの?」←!!

私はこの本をパタンと閉じたあと、学校で歴史を習うタイミングでこの本に出会えた若い人たちが本っっっ当に羨ましくてブっ倒れそうになりました。
子どもの頃の私にとって、歴史は「学校の教科」「学問」というカテゴリーでしかなく、歴史上の人物、地名、王朝…あらゆる単語や名前はテストで答えるために暗記するだけの記号でした。
この本では「歴史とは物語である」ことを、一冊(本文は142ページと薄い本です)かけてあらゆる角度から説いてくれます。それが歴史と向き合い、歴史を読み解く際に立つゼロ地点であることを、意識の底に根付かせてくれるんです。
私には記号にしか見えなかったものたちにはすべてに物語があり、人の人生があり、血の通っていないものなんて無いのだと、視界をカッと開かせてくれました。

WINDの楽曲であるcultureの歌詞に「The culture is made by the people not the government」という一節がありますが、それをひしと感じる歴史エピソードも満載。
これから歴史を習う人、今習っている人、そうでない人にもおすすめの一冊です。

 

VALUE

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youtu.be

youtu.beすべての創作者の矜持のような想いが詩に込められていたVALUE

コンテンポラリー主体の作品を踊るのは、Dリーグで初の試みでした。

VALUE=価値 ということで、「価値づけ」についての本を紹介します。

 

批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く(北村紗衣/筑摩書房/2021)

タイトル通り、ずばり批評のやり方を一から解説した入門書です。

まず批評って何?の問いについては次のように説明されています。

『面白かった』でも『よくわからない』でもいいので、作品に触れて何か思考が動き、漠然とした感想以上のものが欲しい、もう少し深く作品を理解したいと思った時に、思考をまとめてくれるのが批評です。

 

そして、批評の果たす大きな役割として次の2つを挙げています。

  • 解釈:作品の中から一見したところではよくわからないかもしれない隠れた意味を引き出すこと
  • 価値づけ:その作品の位置づけや質がどういうものなのかを判断すること

 

私はこの本を、批評するためというよりも、作品を読解して楽しむうえでの手引きとして参考にしています。読解の過程には、解釈と価値づけが関わってくるからです。対象となる作品はアルトリやDリーグに限りません。シーズン中も折りに触れて読み返していました。ちょっとその話をこれからさせてください。

まず批評をするには、何が必要でしょうか?当然ながら、作品をしっかり観る(読む)ことです。
しっかり観る(精読する)ためには、すべきことがいくつかあります。
本書に書かれている例を挙げると…

 

  1. タイトルやセリフに知らない単語があったら辞書を引く

  2. 作品内で起きている事実を正しく認定する(誤認しない)

  3. バイアスを認識するために、自分の性的な嗜好(not指向)や趣味を冷静に把握しておく

  4. 作品が生まれた文化や歴史的状況をある程度理解しておく

 

こうしたプロセスが、アルトリの作品に潜っていくうえでもすごく助けになってるんです。
1は作品の入口に立つための第一歩ですし、2では作品内でどのメンバーがいつ何をしているか、何が起きているかをちゃんと認識します。3は自他の「好み」に振り回されないためにめっちゃ大事です。4を意識すると、TGIFは背景にコロナ禍があったことや、VALUEはDリーグ向けにコンテンポラリー作品を初めて披露したという文脈があったことが見えてきます。

 

…というように、作品を読み解いたり、理解を深めたりするのに必要なプロセスが「批評」の過程にはあるんですね。
これをすると何が良いかというと、私個人の実感としては、巷のレビューやSNSに書かれている感想に寄りかからず、主体的に作品の価値を見定めようとする姿勢が身につきます。そして「受け手」としての自覚がめっちゃ育ちます。世間の評価はひとまず置いて、自分が作品を通してどんな体験ができたかにフォーカスしやすくなります。作品ならびに作り手への理解や想像も深まります。

またこれが一番、何よりの効能ですが、楽しいです!!!!!何がよかったのか、何が面白かったのか、何が気になったのか…掘って明らかにしていくのは楽しい。それを感想にまとめてシェアするのも楽しい。面倒で大変なときももちろんあるけど。私にとっては作品を自分の栄養にしていくための、出来れば確保しておきたい大切な時間です。

この本では「価値づけ」の効能について次のように書かれています。

 

価値づけというのは批評にとって地雷原に突っ込むようなものです。そんなものを考えて何が面白いのかとか、〜(中略) 作品をけなすと作者のファンから攻撃されるとか、世の中にはいろいろと価値づけをやりたくなくなる理由があります。


しかしながら、私は価値づけ、つまり作品の位置づけや質がどういうものなのかを判断する作業というのは批評の中でも楽しいプロセスだと思っています。何か作品に触れた時、面白かったとか面白くなかったとかいう感想が生じます。なぜ面白かったのか、どういうところが面白くなかったのかを考え、その根拠を明らかにして他の人と共有するのが私にとっての重要な価値づけのプロセスです。作品自体がちっとも面白くなくても、この価値づけのプロセスが面白ければ、作品から楽しみをもぎ取ることもできます。

 

もちろん、楽しみ方はひとつではないので、なんにも考えずに頭をからっぽにして楽しみたいときもあります。この楽しみの体験も素晴らしいもので、深く考えながら作品を楽しむ方とは優劣はつけられません。…ということも書かれています。ものすごく同感です。
それを踏まえたうえで、「深く考えながら楽しみたい」ときの手順を、わかりやすく解説した一冊になってます。

 

Shantay

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youtu.beジェンダーレスをテーマに掲げた作品。後のROUND.11では、対戦相手のMONOLIZがこの作品に応えるかのようにballを再現した作品*2をぶつけてくれたことも含めて、22-23シーズンではとても印象深い作品でした。

 

胸の痛みと憤りが絶えないことですが、「その人がその人らしく自由に生きる」ことを阻む障害が社会には溢れかえっており、それを取り除こうとしてもステレオタイプやら古い慣習やら政治やらのせいでずっしり重くなっちゃっててなかなか動かせないのが現実です。自分自身や誰かの人生の自由を阻まないためにも、ジェンダーを学ぶことは不可欠だと感じます。

ということで、ここではジェンダーの入門書の紹介です。

ジェンダー関連の書籍は数多くあり、扱うテーマも細分化してきています。研究者の著書もあれば、セクシュアルマイノリティ当事者の手記もある。
私は昔、セクシュアルマイノリティであることをオープンにしている人と知り合ったことがきっかけで「まずい、何も知らんぞ」と焦りジェンダー関連の本を読むようになったのですが、始めはどれから読めばよいのかわかりませんでした…。(素直に興味の引かれた本から手に取るのも全然アリとは思いますが)

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問(一橋大学社会学佐藤文香ゼミ生一同/明石書店/2019)

よくダンス教室は「超入門」「入門」「初級」…というふうにクラス分けされてますよね。帯にもあるとおり、ジェンダーの「超入門」の本がまさにこちら。

この本はジェンダー研究のゼミに所属する学生が、ジェンダーに関する29の質問に答えていく、Q&A集の構成になっています。
29問すべて、実際に学生本人が家族や友人、知人らから投げかけられたものです。どんな問いかはこちら↓の目次から見れます。

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた - 株式会社 明石書店

きっとみなさんにも、一度は浮かんだことのある疑問が並んでいるのではないでしょうか。日常のなかにある問いを入り口として「そもそもジェンダーとは?」「LGBTとは?」「フェミニズムとは?」という概念の基本から学べますし、さらに深い議論を聞くこともできます。
問いのなかには、裏を返せば「思い込み」のものもあります。その思い込みを抱かせている社会構造を問題化して捉え、考えるきっかけ与えてくれます。

 

何よりこの本の唯一無二の特徴は、大学生が大学生の視点で執筆したことです。ジェンダーについてこれから知り、学ぼうとしている人へ向けて、丁寧に順序立てた読みやすい文章になっています。

参考文献もたくさん載っているので、次の一冊へと橋渡しもしてくれます。

 

あとLGBTについて、基礎、法制度、市民生活、ビジネス、科学…などなど、さまざまな分野から広〜〜く概観できる一冊としてこちらもおすすめ。

図やイラストも豊富で、気になるトピックから気軽に読みやすいです。

 

 

Daydream

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youtu.beテーマは「海洋プラスチック問題」

地球規模のあまりに甚大な問題。実態を知れば知るほど、目に飛び込んでくるスケールと数字の大きさに途方に暮れます。が、日々できることをやっていくしか…!まずはプラスチック製品の消費を減らすことから。

脱プラスチック データで見る課題と解決策(日経ナショナル ジオグラフィック /2021

本書には不快な数字や絵があれこれ出てくるが、あなたを絶望させることが私の本意ではない。行動のきっかけを作ろうとしているのだ。本書はあなたのプラスチックの使い方を分析し、減らしていく方法を伝授する指南書となるだろう。

 

ナショジオなので何と言っても写真と図が豊富!パッと視覚的にわかりやすい!海洋プラスチックも含めた、プラスチックごみ問題の現状把握にぴったりの一冊です。

プラスチックの歴史、製造から廃棄までの環境への影響、問題の解決策の提案まで、幅広く網羅しています。

 

日本国内でのプラスチック海洋汚染についてはこちらが詳しいです。

 

プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命(シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ/NHK出版/2019)

本書は、プラスチック・フリー生活のガイドブックとして、生活のあらゆる場面でプラスチックを減らすための参考にしてほしい。でも、くれぐれも問題の根深さに圧倒されたり、できることの多さ─あるいは「すべき」と感じることの多さ─に途方に暮れないでほしい。なぜなら、めざすゴールは罪悪感ではないから。だれもがそれぞれの生活でできることをするしかないし、ささやかなステップはいつか必ず大きな意義あるゴールにつながるはずだ。

脱プラスチックを日常生活に取り入れるにはうってつけのガイドブック。

「これならすぐできる!」という手軽なものから「ここまでは無理や…」とたじろぐほど徹底的なレベルまで、家の中のある/家に入ってくるプラスチックを減らすためのアクションがまとめられています。個人にできることに限りはあるけど、やろうと思えばここまで減らせて、プラスチックの代替品の選択肢もこんなにあるのか!と勉強になる。

この本ではプラスチックから漏れ出す有害化学物質と、それによる人体への悪影響についてもかなり詳細に書かれています(情報量にけっこうクラクラします…)。私はこの悪影響への恐怖心から、とくにキッチン用品・食卓周りからはプラ製品をかなり減らしました。食品保存はガラス容器を使って、プラ容器は電子レンジに絶対かけない…。

生活からプラスチックを完全にゼロにはできないけど、「減らしたい」と意識すれば方法はたくさんあるよと教えてくれる一冊です。

youtu.be

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「利他」とは何か(集英社/2021)

分野の異なる5人の研究者による、「利他」についての五者五様の論考集です。
「利他」をめぐる考え方に迫りながら、「利他」が持つ可能性だけでなく、負の側面や危うさも含めて考えなおす重要性に焦点を当てた本になっています。

 

みなさんも日常のなかにひそむ利他的な関係のおもしろさや奥深さ、あるいはその難しさに、目を向けていただけたらと思います。本書はあくまで出発点であり、思考の「種」にすぎません。さあ、いったいどんな利他の景色がみえてくるでしょうか。

 

見たことない「利他」の景色、この本にあります!
なかでも伊藤亜沙さんの章では「効果的利他主義」という利益を動機とする利他主義(!)について述べられてるんですが、これには私の抱いていた利他主義のイメージ(自分ではなく、他者の利益や幸福を考える)が見事ひっくり返されました。だけれども、世の中の現状や私個人の体験と照らし合わせてみても、かなり腑に落ちる考え方になっていました。「利他主義」にも多様性があることの驚き…!みなさんはどう感じるか、この章だけでもぜひ読んでみてほしいです。

 

驚いたことがもうひとつあります。

どのROUNDかは失念してしまったんですが21-22シーズンのパフォーマンス後のコメントで、淳さんが「観ている人が何を感じても、それが正解」という意のことを話されていました。何をどう感じるかを、観ている人にゆだねる。これって受け手を信頼する勇気がないと出来ないことだよな…と、このとき思ったんです。

偶然にも、利他に不可欠なものに「信頼」があると述べている箇所がありました。

 

信頼するとき、人は相手の自律性を尊重し、支配するのではなくゆだねているのです。これがないと、ついつい自分の価値観を押しつけてしまい、結果的に相手のためにならない、というすれ違いが起こる。相手の力を信じることは、利他にとって絶対的に必要なことです。

 

利他の大原則は、「自分の行為の結果はコントロールできない」ということではないかと思います。やってみて、相手が実際にどう思うかは分からない。分からないけど、それでもやってみる。…「自分の行為の結果はコントロールできない」とは、別の言い方をすれば、「見返りは期待できない」ということです。

 

アルトリと作品の受け手との関係性とも重なるのでは…?とハッとせずにいられませんでした。
私の考える、アルトリの作品の大きな特徴であり魅力は、観る人に想像をはたらかせる「余白」です。それが「わかりやすさ」からは離れ、「解釈の自由」をもたらしてくれていると思っています。偶然か必然か、その余白にこそ利他の原則がある…という見方もできる。思わぬ発見でした。

 

利他に関する本は、とくにコロナ禍以降にたくさん刊行されていて、どれも面白そうなんですよね…。土井善晴のこちらなんかも、見たことない利他の景色の匂いがする。

 

長々と拙い文章を、ここまで読んでいただきありがとうございました!

WE ARE ALT-RHYTHM!!

【Dリーグ20~23 テーマ別作品まとめ】雨/ゲーム/バスケットボール

Dリーグ22-23シーズンが閉幕して早4ヶ月(!)ですね。

CSの余韻を引きずったまま過ごしていた5月のある日。その日は雨がしとしと降っていて、洗濯物を部屋干ししながらふと思ったんです。「そういえば“雨"がシチュエーションの作品ていくつかあったなぁ……」「あっ 今までの作品をテーマ別に集めて並べたらおもしろいのでは?」と。

というわけでテーマ(シチュエーション)別に作品を集めてみました。記憶を辿って集めたので漏れがあるかもしれません。あの作品忘れてるよ!があればぜひ教えてください。作品ごとにイメージをぼんやり喋ってますが私自身はダンス教養ほぼゼロだよ!

今回は「雨」「ゲーム」「バスケットボール」で集めてみました。

 

 

 

 

Rainy Friends

youtu.be「雨の日の遊園地」がテーマ。このシーズンではROUND.1ぶりにTAKUMIさんがクリエイションを担当。しっとりと雨露に濡れた遊園地に、雲間から陽光が差し込んでパァッと輝く、みたいな情景が浮かんできてとても好きな作品。衣装が2セットとも外部のイベントなんかで着ても映えそうなので、もっと着ちゃえばいいのに…!と思っています。

 

 

Mirror

youtu.be20-21シーズン作品「Ripper of Mirrors」*1の続編。

youtu.be照明による演出や二面、三面鏡の見せ方など、あらゆるポイントが一作目よりグンとパワーアップ。とても複雑で神経を使うことが毎秒行われてる気がする…!けどそれが気に掛からないほど強い没入感!Infinity Twiggzさんの役の入り込みっぷりたるや…。ホラーな世界での苦しみ、もがき、操られることへの抵抗…なんかの表情や動きと、クランプの相性が良すぎる〜…!!腕が胴体を突き破るラストやばば。RAISERZはダークな世界観も合うなぁ。

 

Lucky

youtu.be22-23シーズンのI'moonのなかではすごーーく胸に残った作品でした。傘を使った仕掛けも面白く、華麗さと強さを両方見せつける展開も好きです。雨空だろうとレインコート翻して華麗にかわいく舞ってやろうじゃん!みたいな前向きな気持ちをもらえる。中盤の、雨音をバックにMaariさんをセンターにして「止め→動き」を繰り返すところかっこよくて好き。ダンス関係ないけどHarukaさんとHinaさんがレインコートをオーバースローでぶん投げるところもスカッとして好きです。来季の新生I'moonも楽しみだ〜〜〜!!!

 

LIFULL ALT-RHYTHM

HOPE

youtu.beSPダンサーにKosukeさんを迎えた、雨シチュエーションの作品。偶然にもラウンド当日の東京も雨でした。楽曲(Mask)がオリジナルとRound ver.とがあり、Round ver.の方は冒頭に雨音が入ってます。衣装もレインコートを羽織ったり、濡れ髪を表現したヘアメイク。五体の動作の美しさや繊細さもそうだし、自然な表情の表現にも魅入られます。一時期は雨が降ると必ず聴いて/観てました。

 

 

 

ゲーム

NEO TOKYO

youtu.beとくにゲームがテーマの作品ではなかった…はず…。なんだけど「SEーーーーGAーーーー」が初見でインパクトありすぎて頭にこびりついてたので選出。SEGAサウンドロゴ強い。2:43でTAKIさん(TJBBデビューおめでとう!!!!!)をセンターに、爪先で止まるとこ好き!!ついさっきまであんな激しく動いてたのに、勢い全部無にして爪先でビタ止まりするの凄い…

 

 

KOSÉ 8ROCKS

GAME ON

youtu.beSPダンサーにREAL AKIBA BOYZの涼宮あつきさんをお迎え。冒頭の2GOOさん(左奥、黄色いキャップ着用)の動きがダントツで8bitっぽい懐かしさを感じました。そして人間自転車!ウィーンガシャン‼︎してドッキングするところ鮮やかすぎる。あつきさんのコミカルなキャラクターを前面に出した、今振り返ると8ROCKSには珍しい毛色の作品だったな〜と思います。

 

avex ROYALBRATS

8bit dancing

youtu.beロエベのアレ*2だ〜〜〜!!!と衣装にびっくり。液晶画面を見てるのに、白シャツだけブラウン管のピクセルに見えて脳がバグる。何度観ても0:22〜で「揃いすぎて恐い」「楽しい」「面白い」「曲が好き」「揃いすぎエグ」といろんな感情がそれこそテトリスみたいにドカドカ降ってくる。上半身のブレなさ!0:44〜で十字キーを模してたのにはニンマリしました。

 

LIFULL ALT-RHYTHM

ZONE

youtu.beカリムさんとNikiさんがプロゲーマー、calinさんたちがその操作キャラクター(アバター?)という配役。淳さんと直也さんの衣装デザインがNEO黒子って感じで黒子界でも屈指のスタイリッシュさなのでは。舞台作品のような構成が実験的&挑戦的で、Dリーグの作品性をまた一つ開拓してしまった作品。背景に、囲いに、奥行きや緊迫感の演出にと、効果的で巧みなパネル使いにも目を見張りました。来季もどんな挑戦作を持ってくるのか楽しみ!!

 

 

 

バスケットボール

avex ROYALBRATS

ダムダムダム

youtu.beJUMPEI さんとKooDaさんが振り付けを担当。挑発的で柄のワルそうな表情が良き!とくにShiggyさんは、にこやかにほわぁ〜…とマイナスイオン発してる印象が私にはあるので、こんな顔もするのね!と。1:08〜でKooDaさんが7人のフロアムーブを統率しながら踊るとこ好きです。

 

 

 

KOSÉ 8ROCKS

MadDunkFunk

youtu.beスピード感!爽快!!シュート音の音ハメもまた気持ちいい。ボール回ししながらのパフォーマンスもさすがすぎる…

後にBリーグのハーフタイムショーでも披露されました!

 

 

MadDunkFunk 2

youtu.be前作がスピードタイプなら今作はパワータイプって感じ!前作よりも音が強くて重めで(床にボールを叩きつけるような音も聞こえる)、それが振りのニュアンスにもしっかり表れてるんだな〜と比べて観ると感じる。

0:54〜Ryo-spinさん、ヘッドスピンしながら「ドン ドン」の音に合わせてバウンド→ビタッと止まって3人でトーマス合わせに入れるところほんっっっっと意味わからん!!笑

 

SEPTENI RAPTURES

[OPENING WINNER SHOW]

youtu.be20-21シーズンROUND.10のオープニングで披露された作品。

20-21、21-22シーズンでは、ラウンドで優勝したチームは次のラウンドのオープニングでWINNER SHOWを飾ることになっていました。この作品は元々ラウンドで踊る予定でしたが、8ROCKSに同じくバスケットボールをテーマにしたMadDunkFunkを先に出されたことで、ネタ被りを避けるために一旦お蔵入りに。

そしてROUND.10ではハーフタイムショーをコンセプトにした作品を踊ることになり、そこで「オープニングでバスケットボール→ラウンド本編で試合のハーフタイムショー」のストーリーを作ろうというアイデアから披露されることになりました。お蔵入り回避できてよかった…!YOUTEEさんのソロかっこいいなぁ、ボールが無いのにちゃんとボールがある。バスケ経験者なのかな。

 

Another Game

youtu.be映画「ドラムライン」を元に、試合のハーフタイムショーをテーマにした作品。20-21RAPTURES作品のなかではいちばんシンクロを押し出したものになってます。揃いっぷりが快感。横一列で手繋ぎしてから知恵の輪みたいにくぐらせて、すると▽のフォーメーションがいつの間に出来上がってるのマジでどうなってるの…

 

ON FIRE

youtu.be前述のWINNER SHOWの作品について「ラウンド本編のバージョンも観たい」というファンの声を受けて制作された作品。冒頭のカメラワークが映画か?!ってくらいかっこいいよ〜〜!休憩も挟んで、後半からアクセル踏み込んでさらに追い上げていく構成も好きです。

 

 

 

 

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*1:鏡を題材にした作品を出すaRBに、同じラウンドで敢えて同じネタをぶつけて挑んだ意欲作でした。

【D.LEAGUE】ROUND.3 avex ROYALBRATS / Dai-ichi Life Ⅾ.LEAGUE 20-21 ROUND.3 - YouTube 初代aRBのディレクターRIEHATAさんはDリーグを盛り上げるために、レギュラーシーズン全12作品のネタを全チームに予め明かしていたそうです。

*2:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2304/14/news144.html

D.LEAGUE 22-23 ROUND.9感想

2月22日に開催されたD.LEAGUE 22-23 ROUND.9

RAPTURES、8ROCKS、Legitの感想をおしゃべりします。

※この記事はROUND.10の前に書き終えていたのですが、うっかり寝かせたままにしちゃってました…。ROUND.10どころかCSも終わっちゃいましたが、せっかく書いたのでアップしました。

 

この日はROUND.3ぶりに現地観戦してきました!

赤コーナー寄りのA席(3階第1バルコニー)で、こんな視界でした。

親子席エリアだったようで、周りの子どもたちの声援がも〜〜とにかくパワフル。LUXファンらしい子が「おかあさんRAISERZの旗振らないで!!」とガチギレしてるのが聞こえて吹き出しそうになったり。KDとaRBの旗を振ってる子が多かったかな。

ROUND.9の結果はこちら。

第一生命 D.LEAGUE 22-23 ​ROUND.9 結果 | D.LEAGUE(Dリーグ)

SEPTENI RAPTURES

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youtu.beテーマは「探検隊」 対戦相手はMONOLIZ*1

ガッツリ汚しの入ったメイクと衣装が良きです。チームで一番体格の大きいTORAさんが一番軽装なの良いな、なんか味がある。

三脚の脚は上段の太い方から伸ばして…!!(元カメラ用品販売員の叫び)

youtu.be今季のRAPTURESの作品ではぶっちぎりで好きです!!身も心も前のめりで見入ってしまいました。

メインのMiYUさんは手ぶらで、7人にはバラバラの探検アイテムを持たせて。そのアイテムの取り回しで7人のキャラクターを見せてたのが超良かった。誰が何のアイテムを担当するか、どうイメージして決めたんだろ。「静」で始まり「静」で終わる構成も良かった。

1:02〜ほぼ暗闇の中、シャッター音とウィスパーボイスだけでカチッ カチッ と止まりながらガチ揃え。緊張と興奮と高揚がまとめて一気にやってきて最っっ高でした。会場も超沸いてた。男女混合チームで身長差も体格差もあるメンバーが集まってるからこそ、タイトに揃えてきた瞬間の興奮が格別…!(エンジン*2の中盤の、全員がギュッと固まって揃って踊るところも大好きです)

1:14〜優弥/YUYAさんのフロアが凄い。あの体勢からあんなきれいにふわっと跳んで着地できるもの…??

1:44〜AYUMIさんのランタンを使った照明の見せ方が面白い〜!

やっぱりMiYUさんってどこまでもセンターが似合いますね…。8人の中心に立つと、ステージ全体が一気に引き締まってかっこよくなる。

 

そしてこのROUND.9で、RAPTURESはやっとやっと今シーズン初勝利を掴みました!!しかもMiYUさんはMVDに!!おめでとう〜〜〜!!!!!!

感極まって固まるMiYUさんに真っ先に花歩さんが歩み寄って、抱き合う二人に涙腺ゆるゆるになりました。MONOLIZが退場した後も花歩さんは一人残って声を掛けてた。

いっとんさんとTORAさんがワーッ!と、これ以上なく嬉しそうに花道を指差して、みんなでゆっくり歩いて帰っていく姿もじんときた。一戦目からなんてドラマチックな展開なのか…。

 

楽曲の歌詞もとっっても良くって、未読の人は頼むからすぐ!はよ!読んで!!気持ちです。

モンスターとはRAPTURESのことだった。過去の弱い自分を脱ぎ捨てた、勝利に飢えたモンスター。

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KOSÉ 8ROCKS

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youtu.beYOUTEEさんクリエイション作品ということで、とっっっっっても楽しみにしてました!!彼の好きな世界観とブレイキンを掛け合わせた作品とのこと。

対戦相手はKD*3

ちなみにYOUTEEさんが入場して下手に捌けるとき、ステージの床にプリントされているKDのチームロゴの埃を払ってから、人差し指を唇に当ててから空を指すポーズをしてました。カメラが映してないところで粋なことするなぁ…。

 

youtu.be YOUTEE大先生………ッッ!!!と天を仰ぐしかない。あまりにも良い。テーマパークのショーでも観てるのかと!

0:19〜5人の紳士、ドラムのアクセントの音取りがかっこいい…

0:29〜ベンチから立ち上がってステップを踏み出すYOUTEEさん。ここ、この瞬間、生で見たとき、ほんとやばかったんです(語彙が突然死)。踏み出した瞬間、シルエットといい醸し出す雰囲気といい、あまりにかっこよくてお洒落でエレガントでため息が震え出た。会場が一気にYOUTEEさんの空気になってた。

ところで一人いないな?と思ったら、YOUTEEさんの合図?でステージ袖からシャーッと登場したYU-KIさんずるすぎる。やってること凄いのにちょっとおもしろくて困る…なんて贅沢な帽子掛けなのか(※ブレイキン世界大会ベスト4選手)。

0:50〜ベンチの埃を払うTaichiさんと手のひらを擦り合わせるTETSUさん。メインで踊る人の傍での、こうした自然で何気ない仕草がわたしは大好物です。こんなんなんぼあってもいいですからね。おかげでグッと作品の世界に入り込めます。

1:10〜両サイドのTETSUさんとTaichiさん。金管のトリルってフットワークで視覚化できちゃうんだ、すげ〜〜〜面白〜〜!!と目をカッ開いてしまった。

1:27〜Ryo-spinさんのバク宙高っっっっか!!!!

1:30〜や2:00〜の、フットワークとパワームーブでステージをにぎやかに彩る紳士6人に、ブレイキンてこんなにお洒落で華やかでハッピーな見せ方もできるんだ…と感動しきりでした。

1:50〜フィナーレに向かって盛り上がる、跳ねるステップのユニゾン。この作品で一番印象に残ったシーンはここでした。YOUTEEさんの笑顔がとても良きです。左足で横に跳ねながら右膝で飾り入れてるの細やかで良いな。

そして何と言ってもHarukaさん!今回の衣装の感じだと、あまり踊らなそう…?と思ったら、YOUTEEさんとのペアダンスを中心に演技で楽しませてくれました。Harukaさんの衣装がケープだったのが大大大正解すぎる。ターンするとふわっと優雅にひらめいて素敵だった。

ジャジーな曲調と紳士淑女な世界観に、ブレイキンが鮮やかに織り交ざっていることがもうサプライズで。管楽器や鍵盤が陽気に跳ねる音がフットワークとパワームーブから鳴っているみたいに見えたのが新体験で感動しました。YOUTEEさんショーアップの匠すぎる…。

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CyberAgent Legit

youtu.be何やらKANATOさんだけ出身校の校風が特殊だった様子ですが…?

「(校長先生の)話に感動するから毎回楽しみでわくわくするんですよね」

「自分のオリジナルの気をつけとか決めさせられましたよね」

↑何気に作品の中身の伏線でしたね!

セルフで回転するFISHさんはこれ*4の演出…???

タイトルは「SUPER NICE SCHOOL」

youtu.be「校歌があるならなら『学校のダンス』もあったらいいのにな」というFISHさんの思いから、テーマは「学校のダンス」 対戦相手はaRB*5

チームカラー押せ押せの制服良い。TAKUMIさんのビジュが帝一の國みあってちょっとおもしろいの困る

youtu.beオープニング部分(?)の引きの強さがやばい。やってることは妙ちきりんでもTAKUMIさんが中心に立ってキメてくれればそれでもうLegitなんですよね。この瞬間、あっ 今日のLegitは考えたらアカンやつだ、身を委ねようって即座に気持ちを切り替えました。「挙手挙手挙手挙手手が止まらない」と、チャイム音にうんうんするKAI→さんの顔が笑い堪えるのしんどすぎた。

今日のLegitも、振りの質感の揃いっぷりがえげつなくて感動します。サビ(1:03〜1:18)で7人で固まって動くところとか、客席から見ててもとても壮快でした。

曲は校歌らしく二番構成っぽい?二番で大登場するena校長先生。「まだここからよ!!!」感がアガりました。校長をお辞儀して迎える生徒たち…笑 マーチングドラムのようなリズムにenaさんのパワフルなロッキンが超ハマってた。

そしてKANATOさんのアクロバットきた〜〜〜!!Legit高校はきっと文武両道だからアクロバットもできる!!!!!!(?????)

 

気持ちが途切れる隙が一切なく、ファニーでスキルフルで、振付も構成もストーリーも見やすく分かりやすい。今季のLegitは、ダンスを観る・踊る習慣のない人にも届く作品を作る力がズバ抜けてると思います。今作は一見するとギャグっぽさもある世界観だけど、Dリーグを未体験の人の入り口にもなれる作品だと思う。

大胆に振り切って「楽しい!!面白い!!」と手放しで楽しめる魅せ方もできれば、息を呑む繊細さとスキルで唸らせることもできる、Legitのそういう両面性が大好きです。

 

そしてaRBに見事勝利したLegit、このラウンドでCS進出が確定しました!!!!

20-21シーズンでは最下位、21-22シーズンでは0.5p差でCS進出を逃したLegitですが、堂々の暫定1位でCS進出!!!おめでとう!!!!!!

 

ひとつ気になってること。FISHさんがSPダンサーの出場権3回を使い切ってしまったから、今季はもう出場できないんですよね。てっきりCSまで温存するものと思ってました。CSでは白Legit無しということなんですかね…?それはそれで楽しみ!!!!!

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*1:【Dリーグ】ROUND.9 1st MATCH / Benefit one MONOLIZ - YouTube

テーマは「Butterfly」ゲストコレオグラファーMEDUSAさんをお迎え

*2:【Dリーグ】ROUND.1 2nd MATCH / SEPTENI RAPTURES - YouTube

*3:【Dリーグ】ROUND.9 5th MATCH / KADOKAWA DREAMS - YouTube

颯希(SATSUKI)さんクリエイション作品。テーマは「生きる」

*4:基本の動画カメラワーク【サークルショット】(旋回ショット) - YouTube

*5:【Dリーグ】ROUND.9 6th MATCH / avex ROYALBRATS - YouTube

FISHさんに掛けて「釣り」がモチーフの作品を用意してくれました!粋!!

D.LEAGUE 22-23 ROUND.8感想

2月8日に開催されたD.LEAGUE 22-23 ROUND.8

INFINITIES、アルトリ、KDの感想まとめです。

 

ROUND.8の結果はこちら

第一生命 D.LEAGUE 22-23 ​ROUND.8 結果 | D.LEAGUE(Dリーグ)

 

 

youtu.beテーマは「ライブ感」 ヒップホップチームからKOTAさん、MASSAさん、そしてブレイキンチームから6人というメンバー構成で参戦。

 

youtu.beこの感想を書く前にINFINITIESの作品を遡って見返してみました。漏れなく全部かっこいいんですけど、やっぱり今作が一番良くって一番好きだな〜〜〜〜!!!!と思えました。

わたしはINFINITIESの、こだわりと遊びが詰まった音のアプローチと、余裕感があり渋くてラフでかっこいいダンススタイルがとても好きです。構成や見せ方にも工夫を凝らすチームもいるなかで、INFINITIESは「ストリートダンス」の純度が抜群に高いように感じてます。ただこれまでの作品は、(Dリーグの枠の中では)構成の流れが起伏に乏しい印象がありました。「THEストリートダンス」なスタイルが一貫してる分、Dリーグのなかでは不器用な方なのかもしれないなと…(ド器用=aRBというイメージがあります)。でもそこが他チームとの明確な差異であり、チームの個性としても映っているからむしろ良い味なのかもなぁとも。

しかし今作は、スロースターターでエンジンを徐々に温めて、ラストに向けて加速、一気に走り抜けて、遊び疲れ果ててバタン!!みたいな構成でわかりやすかった。今までの作品のなかでも前のめりになって楽しめました!

まずスタートからいつもと違うんですよね、集合してカメラに向かってキメて、ここでもう期待感がグンと高まった。生バンドの音源も良い〜〜!!音がかっこいい!!

0:25〜でKOHE1さんとKODEE ONEさんがY-HIさんをどかして、2人が挑発しあうみたいに踊ってる後ろで6人がゆる〜くツーステップしてるところ好きです。

0:35〜デュオで踊って空間全体を見せるところ、ゴキゲンな空気感で好き。アルコール片手に体揺らしながらずっと眺めてたい。

1:01〜ギターの音に合わせて右脚を後ろへ回すSHOさん*1。体使いがサプライズすぎる…!股関節どうなってるの…

1:36~後方から迫ってくるKOHE1さんのソロ、無骨な感じの振りが音と合っててかっこいいよ〜〜!ここでラストへ向けて加速するのがテンション上がります。サスシンバルのシャーン!のラフな振りもかっこいい。

全体を通してKOTAさんMASSAさんコンビが、ファンキーなノリで流れをリードしていく姿が印象的でした。付き合いの長い仲間とふざけながら遊んでるみたいな表情と雰囲気もすごく良かった!

そして念願の初勝利!!!!!おめでとうございます!!!!!やった!!!!!!!

 

 

 

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LIFULL ALT-RHYTHM

www.instagram.comタイトルは「Shantay」SHOWに夢中になった一人の人間が、自分の殻を破り、憧れの世界へと足を踏み出していく物語(煽り映像のcalinさんのコメントより)

昨季にritual*2でSPダンサーと作品作りを務めた柿崎さんが、なんとSP DIRECTORとして参戦!

さらにVALUE*3でSPダンサーを務めた加賀谷さんも参戦!

さらにさらにMirror*4、ONE*5でSPダンサーを務めた碓井さんも参戦!

この日の対戦相手はRAISERZ*6。ラブレターの送り主(?)はアルトリのクランパーであるSu-yangさん。ズバリ縦読みで「大大大すき あいしてるよ」ド直球ストレートすぎて笑っちゃったよ…愛のアームスイングや…

 

youtu.beジェンダーレスな世界観、ドラァグクイーンに扮するメンバー、虹色の「Shantay」の題字。なんて巡り合わせだろうと思いました。当然、頭の片隅にあのニュース*7が浮かびました。私も当事者なものですから、胸を抉られた金曜夜、虚無感を引きずったまま土日を過ごしたのを覚えてます。だが負けへんぞちくしょう

でもわたしのセクシャリティがどうとか社会的な属性が何であるかとか、そういうものを脇に置いても、この作品はわたし(たち)のために踊ってくれていると勘違いしていいだろうかと、震えて鼻を啜りながら観てました。アルトリがわたしたちを応援してくれてる、味方でいようとしてくれている、Dリーグの枠を越えて社会にメッセージを伝えようとしてくれていると素直に思えてしまいました。アルトリがDリーグにいてくれてよかったと心の奥底から思えました。そう思えるだけのものを、このタイミングで届けてくれたことがただただ心強くて、幸せで、感謝しかありません。

 

パフォーマンスはダンスも然る事ながら、一瞬一瞬の所作が胸にくるものがありました。ゆっくり跪きながら加賀谷さんの胸にそっと手を当てるNikiさん、Su-yangさんに惹き寄せられる加賀谷さんの佇まい、駆け寄り手を差し伸べて加賀谷さんをステージへ迎える直也さん…。煌びやかなショーのなかに、こんなにも丁寧で繊細で、必然性のある瞬間が織り込まれているのが堪りません。そしてcalinさんがドラァグクイーンたちを率いるようにセンター位置で踊り、この作品の世界観を力強く引っ張ってくれました。

 

1:28〜亜彩実さんが繰り出すダンスがしなやか!柔軟!超絶ボディバランス!の三拍子揃ってて釘付けになった。

1:47〜加賀谷さんと碓井さんのペアダンス、碓井さんが加賀谷さんに思いっきり身を預けているはずなのに、碓井さんがリードしてるように見えるのが凄い…!ペアダンスの直前に後ろで直也さんSu-yangさんがジャンピング両手タッチしてるのかわいい…

2:09〜Su-yangさんのソロ、体の軌道がなんて美しいのか…!そして照明がとてもドラマチック。人が運命的なものに出会う瞬間を目撃してしまったみたいで、見返すたびにいつもここで涙ぐんでしまう。ここからラストに向けて熱が高まっていくのがまた堪らない。

2:41〜台をいそいそ移動させるSu-yangさんがかわいくてツボです…(ダンス関係ない)。

2:49〜そして加賀谷さんのタップで感極まってしまう…。長い間ずっと内に閉じ込めてきたものを外へ曝け出そうとする瞬間の、緊張で速まる鼓動とか、やっと解放できる喜びとか、胸の高鳴りとか、まぜこぜな感情が全部このステップの躍動に込められていたようにわたしには聴こえました。Shantayの楽曲だけ聴いたときは、わたしはいつもここで暗い階段を駆け上がる姿が思い浮かびます。上りきった先にある扉をバッと開け放つイメージ。雲間から光が差し込むような照明も素敵!

3:08〜Dリーグの規定に反するでしょうけど、金の紙吹雪をめいっぱい散らしてやりたくて仕方ないですこの瞬間!!!!己を解き放った加賀谷さんを、驚きと歓喜をもって迎えるように囲み舞い踊る7人が、生き生きと多幸感に満ちていてすごくすごく良かった。

 

これは100%勝手な想像ですが、日本ではまだまだセンシティブに扱われがちな「ジェンダー」というテーマを掲げることや、ドラァグクイーンを演じることに、個々人に少なからず葛藤はあったと思うのです。踊るよりももっと前の段階で、この作品のために心を砕き、尽くしてくれた時間がきっとあったのだろうなと。

メンバーのインタビュー動画*8などを見ていると、多様性とは何か、ダンスで何を発信すべきなのか、本人達も答え探しの旅をしながら活動しているのだろうと、わたしには見て取れました。その旅をこれからも見守りたいし、わたしも一緒に考えたい。わたし自身もまだまだ不勉強で、想像の及ばないことがありすぎる。アルトリがDリーグのチームである以上、勝敗に拘らなければなりません。でも勝敗には縛られない、勝敗では語れない価値と可能性がアルトリにはあると、わたしは信じています。21-22シーズンからわたしなりにチームを見つめてきて、自然とそう信じることができています。その想いが一層強くなったラウンドでした。

 

BTSはこちら↓

【Behind the scenes】ROUND.8 D.LEAGUE 22-23|LIFULL ALT-RHYTHM - YouTube

 

ヘアメイクさん、スタイリストさんのコメントはこちら↓

https://www.instagram.com/p/Co65OHvyKmt/

https://www.instagram.com/p/Co65nrZSUux/

 

曲も超超超最高で天才で最高でした!!!!!!

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youtu.beこの日の対戦相手はI'moon*9。女性チームのI'moonに対し、同じく女性メンバーで挑んだKD。女性メンバー作品は開幕シーズンぶりで*10、とってもとっても楽しみにしてました!

さっそく衣装が良い!!!!深いグリーンのシャツにゴールドのタイをクロスさせて、色使いもあしらいもセンスが素敵。踊る前からもう最高です。大胆に引いたターコイズブルーのリップもみんな似合ってて素敵だ…来世はターコイズブルーのリップが似合う女になりたい。

youtu.beしなやかでチャーミングでおしゃれでエネルギッシュでありながら、情熱とか気迫とか芯の強さとか、そういうハードなものが彼女たちの地盤にしかとあることが滲み出てた。KD女子頼もしい…!強い…!好き…!とひしひし感じた作品でした。表情がクールとハッピーを行き来してて、そのメリハリにもグッときました。

特にステージの端から端への移動が、抜け感のある見せ場になってるところが良いなぁと思いました。

0:35〜スライドしながら下手に移動して、並んでビシッとポーズ決めて、7人が口ずさみながらLENAさんに目線を遣るところまでの流れとか、

1:35〜5人で歩いて下手の3人と合流→スキップしてセンターへ移動する流れとか。

そのあとのArohaさんのソロ、立ち位置が照明から外れてることに気づいて、ターンしながら移動したのがプロすぎて震えました…!!

今作は照明が効果抜群すぎて本っっっっっ当〜〜〜に素敵だった!

1:10〜暗がりのなかで見せるユニゾン、ここクールでシビれた。光が少ないと、瞳孔が開くことに応じて「見よう」という意識が強くなるとどこかで聞いたことがあります。目まぐるしく照明が変化してからの1:58〜では、空気を一変させるようにシンプルなライトを当てて、コントラストがくっきりした印象を残して終わったのがとてもかっこよかった。ここの全員が密になって胸を動かす振り(コブラというそうですね)が、小さな動きなのに、群れになって迫ってくるような気迫があってかっこいい。強い視線もかっこいい。

そして終わり方が入場シーンのラストとリンクしてましたね…!赤コーナー側のI'moonに挑発してるっぽくて良かった。

 

そして今作の楽曲タイトルの「♯5」は、20-21、21-22シーズンに在籍していたAKARiさんの背番号です。

20-21シーズン開幕前に手術をすることになり、半年間も出場することができなかったKISAさん。そんなKISAさんのそばにずっといてくれたのがAKARiさんだったそう。

 

KISAさんの復帰&Dリーグデビュー戦はこちら↓

【D.LEAGUE】ROUND.6 KADOKAWA DREAMS / Dai-ichi Life Ⅾ.LEAGUE 20-21 ROUND.6 - YouTube

AKARiさんのソロダンスはこちら↓

【ソロダンス】プロダンサー KADOKAWA DREAMS / AKARi - YouTube

 

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D.LEAGUE 22-23 ROUND.7「HANG OUT」だけの感想

1月25日に開催されたD.LEAGUE 22-23 ROUND.7。その感想をおしゃべり…するつもりだったのですが、今回はアルトリの作品「HANG OUT」についておしゃべりします。あれこれ考え出したら止まらない作品だったんです…!ダンスの話はほぼしてません。

 

ROUND7の結果はこちら。SWEEP勝利が5回も出るというSWEEP祭りなROUNDでした。

第一生命 D.LEAGUE 22-23 ​ROUND.7 結果 | D.LEAGUE(Dリーグ)

 

 

HANG OUT

Teaser

www.instagram.com最後に半世紀も時空を超えたのがあまりに唐突でちょっと笑ってしまいました。50年…!!ストリートスタイルがみんな似合っててかっこいい!calinさんのオーバーオール姿かわいすぎません??ちょっとトガってた頃の、違う世界線のアルトリって感じで楽しめました。そしてSPダンサーはROUND.3*1で回り続けたAichiさん!

アルトリラブレター

恒例のアルトリラブレター!aRBの今季の作品であるWhatchagonna do?、ストレズ*2、Foppery*3を織り交ぜたラブレターでした。今思えば前文をWhatchagonna do?でビシッと締めていたのは、作品の内容への伏線だったとも取れるかも…??

 

そしてaRBからのお返事!そのままデジタルサイネージ広告に使えそうなくらいスマートでおしゃれだ〜!こちらはDANCE‼︎!*4、News*5、culture*6Fate*7、Latidos del corazón*8と、アルトリの楽曲のタイトルをもりもりに盛り込んでくれました。

 

本番

youtu.be入場でまずびっくり。50年後とはそういうことだったか…!みんなおじいちゃんになってもうた!!名前のテロップに合わせてケリーさんがコールしてくれても、「そ そうなんだ…?」と半信半疑になりながらおじいちゃん達を見守るしかなく。でもSu-yangさんだけはご本人とマスクの髪型が似ているせいか「あ…Su-yangさんだ」とスッと受け入れられました。

正直に感想を言ってしまうと、初見はとにかく「不気味」「シュール」という感触でしかわたしは受け取れませんでした。1:50〜全員が正面向いてこっちへやってくるところで既に「不気味」がピークになってしまい…。表情の無いマスクを被っているのと陽気な楽曲とのギャップで、終始もぞもぞした気持ちで観てました。

でも何度か見返して、マスクも見慣れて「不気味」が薄れてきた頃に、自分なりの見方や考えが浮かび上がってきました。それを書いてみようと思います。

aRBのオマージュだった?

youtu.beaRBが今季のROUND.2で踊った「Whatchagonna do?」は、おじいちゃん、おばあちゃんの動きや仕草を題材にした作品でした。SNSでの反応を眺めると、アルトリはこの作品をオマージュしたのではないか?という声や、aRBと比較した感想がよく見られました。

しかし実際のところは「おじいちゃん」テーマの作品を出すことはオフシーズン中に決定していたそうです。

しかしaRBがまさかのおじいちゃんネタを披露→騒然となるアルトリ。おじいちゃんされた!!どうする?!?→おじいちゃんマスクの製作も進行中→量さん「やるしかない」→RAPTURES戦に当てる予定を、敢えてaRB戦へ変更

…という経緯だったようです*9

どの対戦相手にHANG OUTを当てても、aRBと比較されるのは避けられなかったでしょう。きっと分かりながらも量さんは決断し、メンバーも覚悟のうえで踊りきったのではないかと今となっては思います。敢えてaRB戦に当てたことで観客に「オマージュ」という視点が加わってしまったのは、思わぬところに出た裏目だったのかもしれません。

Whatchagonna do?とHANG OUT、それぞれの老人像

Whatchagonna do?はaRBのメンバーがその人として年老いた姿で登場し、ご高齢でありながら現役ばりに元気に踊っているというギャップと、ドリフのコントのような仕草が盛り込んであったところがとってもファニーな作品でした。「かばおさんがおばあちゃんが大好き」であることがきっかけで作った作品だそう*10。「メンバーが老人役」であったことにポイントがあると思います。

 

対してHANG OUTは顔も体型も隠れた衣装なので誰が誰だかわかりません。「2分15秒ずっと誰が誰だかわからない作品」って結構な賭けだと思うんです…メンバーの個性が消えてるので作品の世界観は強固になりますが、ファンの満足度は下がります。だってそりゃ好きな人たちの顔を見たいじゃないですか…!!

マスクを被せたのは、おじいちゃんたちの表情を、見ている人の想像に委ねる意図があったようです*11。このことから、アルトリがDリーグのステージに立たせたかったのはメンバーではなくむしろ「老人(一般人)」だったのでは?という見方も浮かんできました。見ている人が自分の思う老人像を重ねられるように、衣装も白(ベージュ?)で統一して無個性にしたのではないかと。

 

“誰”のための作品だったのか?

アルトリのチーム紹介文にはこんな一文があります。

LIFULL ALT-RHYTHM【Dリーグ公式】

ファンや観客だけでなく、パフォーマンスを支える“あらゆる人”のために、活動するダンスチームです。

HANG OUTでAichiさんが車椅子に乗って登場したとき、わたしはSplendor*12視覚障害者を演じたIkumaさんを思い出していました。白杖を突いたIkumaさんが映ったとき、「“あらゆる人”とは、この社会に生きるすべての人のことか」とハッとしました。同時に、それまで「“あらゆる人”=健常者」と無意識に認識していた自分に気づき、何とも決まりの悪いのような気持ちも湧きました。

ではHANG OUTは強いて言えば“誰”のための作品だっただろう?と考えてみました。わたしは、「高齢者」ひいては「やがて老いるわたしたち」への作品のように感じました。「老い」は誰しもに必ず訪れるもので、視力が落ちる、耳が遠くなるといった障害を多かれ少なかれ抱えることでもあります。自力で歩行が困難になり、車椅子で生活する身体になるかもしれません。しかしどんな身体になっても、目的の有無にかかわらず集まれる場所があること、声を掛けてくれる仲間がいること、50年前の思い出を一緒に振り返ってくれる相手がいること…そんなゆるやかな繋がりがLIFEをFULLにしてくれるんだなと思えました。

「本当はまだ回れるんだろ?」との仲間からの誘いに、車椅子に乗るSpinboyは「もう昔の話さ」としんみり返します。しかし「みんな楽しみにしてるぜ。あとでサイファーでな!」と仲間は一方的に電話を切ったあたり、彼が回れるかどうかなんて本当はどうでもよくて、ただ仲間同士で集まりたかっただけなのかもしれませんね。このやり取りが一方的な感じもなんかお年寄りっぽいです(ど偏見)。あのおじいちゃんたちの思い出のなかでは、50年経てもなおSpinboyの勇姿は色褪せていないのでしょう。自分の活き活きとした姿が、何年経っても誰かの思い出に残ってくれてるというのは、とても有難いことで心の支えになります。

急に話が変わるんですけどわたしの家の近所には大きな川が流れていて、晴れた休日なんかには川辺でお年寄りの方たちが集まって体操をしたり、椅子と机を並べて将棋を指したりしてます。この間もその光景を見て、これもHANG OUTだなぁと思ったりしました。

 

最後に、直也リーダーおじいちゃんとファンサをもらって嬉しそうなメンバーがソーキュートでした…直也さんはいつ何時も世界観を貫いてて本当プロ!!

 

 

HANG OUTのダンスプラクティスはこちら

【Dance Practice】"HANG OUT" D.LEAGUE22-23 ROUND.7|LIFULL ALT-RHYTHM - YouTube

 

Behind the scenesはこちら

【Behind the scenes】ROUND.7 D.LEAGUE 22-23|LIFULL ALT-RHYTHM - YouTube

D.LEAGUE 22-23 ROUND.5感想

新年あけましておめでとうございます!!今年もできるだけ感想を残していこうと思います、よろしくお願いします。

2022年12月28日に開催されたROUND.5、8ROCKSとアルトリの感想をおしゃべりします。

 

ROUND.5の結果はこちら

第一生命 D.LEAGUE 22-23 ​ROUND.5 結果 | D.LEAGUE(Dリーグ)

 

 

KOSÉ 8ROCKS

youtu.be主役は2GOOさん。

全員揃って上下黒の衣装なんて、床の色と同化しない?大丈夫??と心配するも、全くもって杞憂でした。

youtu.be2022年12月28日のこの2分15秒間、地球上でいっっっっっちばんかっこよかったのは間違いなく8ROCKSです。叫びたくなるくらいかっこよかった………!!現地で目撃できた人が心底羨ましいです。

 

前半ではまさに陰影でシルエットを強調し、音楽はドラム音のみ。引き算の末に生まれた「シンプルイズ無敵」をぶつけられた感があってシビれた。スポットライトを使って瞬間を切り取ってたのがかっこよすぎて…!暗転→逆光を背に後半がスタートするとき、「来るぞ来るぞ…!」とワクワクする「間」があったのが最高だった。凝った演出というわけでもないシンプルな場面転換なのに、黒→白へ衣装も照明も対比させてきたのが効いて、期待がむちゃくちゃ煽られた。

・0:54〜でゆっくり寄るカメラ、ゆっくりのビートで一人踊るYOUTEEさん。ここがなんだか8ROCKSらしくないというか、新しさを予感させてくれてすごく好きです。1:00の体勢を崩す振りとか、YOUTEEさんだからより映えるやつだなぁと

・1:18でジャンプしてTaichiさんとYU-KIさん(たぶん)に空中サンドされる2GOOさん。初見では何が起きたかちょっと信じられなくて、何度も見返した今でもまだ信じられない…。

・1:54〜YOUTEEさんのステップとRenさんのフットワークのコンビネーションかっこいい!しかもあんな速いビートに合わせて前に後ろに移動しながらとは!

・2:02〜ソロでトーマスをしながらセンターへ移動するYU-KIさん、ぴょんぴょんとクイックに横移動してるけど腕2本で体重支えながら出来る動きではないのでは…?!上半身が下半身の仕事してる

・2:07〜ドラムロールに乗せたTaichiさんのバク転やば…!!打点高っか〜〜!!空中で何回捻った??!?ドリルみたいな勢いで回っててびっくりした

・2GOOさんで始まり、ラストも2GOOさんで締めたのがかっこよかった!

 

ジャッジ結果発表後の2GOOさんのコメントによると、今作は元々はチャンピオンシップで踊る予定だったそう。そして伝えたかったことは「『凄いからかっこいい』じゃなくて、『かっこいいから凄い』」シルエットをしっかり見せること、音の取り方、ゆっくりしたビートで踏むフットワークなどで「かっこいいブレイキン」を伝えたかったと。

私個人の話をしてしまうと、それまでブレイキンに全く触れたことがなかったので20-21シーズンでの8ROCKSのことは「凄い!」と驚くことしかできませんでした。ひどいことにルーティーンを見たときなんかは「わ〜〜あぶない!!あぶ…っ ぁあ〜〜〜やめなよあぶないよ!!」とハラハラしながら子を見守る親みたいな反応しかできず。人間離れした技の数々に圧倒されっぱなしで、「ダンス」として受け止められていたかは非常に怪しいもんです。でもROUNDを重ねるごとに段々と目が慣れてきて、音へのアプローチやシルエットを観察する余裕が生まれてきたからか、ROUND.11あたり(遅い…苦笑)から、本当〜〜に何とな〜〜くではあるけれど「かっこいい!」とピンとくることが増えてきました。シーズンが終わってROUND.1から作品を見返してみると、「かっこいい!」をたくさん発見できました。8ROCKSに「ブレイキンを楽しめる目と感性」を育ててもらえたのだと思います。そして今も現在進行形で育ててもらってます。

8ROCKS今日もかっこよかったよ!!!!超絶シブいかっこよさをありがとう!!!!!

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LIFULL ALT-RHYTHM

恒例のアルトリラブレター。今ROUNDの作品タイトルである「VALUE (価値)」も絡めたメッセージなのが良いなぁ。

 

www.instagram.com

今回はなんと3名のSPダンサーを起用。御三方の紹介コメントはこちら↓

LIFULL ALT-RHYTHM (ライフル アルトリズム ) on Twitter: "SP DANCER 『加賀谷 一肇』について、野口量からの紹介コメントです!! #Dリーグ #アルトリ https://t.co/Htvqy3OVKN" / Twitter

LIFULL ALT-RHYTHM (ライフル アルトリズム ) on Twitter: "SP DANCER 『皆川 まゆむ』について、井田亜彩実からの紹介コメントです!! #Dリーグ #アルトリ https://t.co/vB3agRYmiS" / Twitter

LIFULL ALT-RHYTHM (ライフル アルトリズム ) on Twitter: "SP DANCER 『刈谷 円香』について、森井 淳からの紹介コメントです!! #Dリーグ #アルトリ https://t.co/0DtUGOAXKO" / Twitter

 

youtu.be↑ サ ム ネ が 天 才 。アルトリカレンダー(発売未定)に絶対絶対このカットを入れてくださいお願いします!!

ただただ、息を呑みました。コンテンポラリーを主軸に活躍されてきた淳さんと亜彩実さんが、いよいよ満を持してDリーグにコンテンポラリー作品をぶつけてきた!しかもSPダンサーも引き連れて!というワクワク感もあり。

男性の声で朗読されている詩が、ティザーで詠まれていたものと同じであることに驚いた。“The world has finally recognized you” (「世界がやっと君に気づいた」)の一節のあと、曲が展開するタイミングでテロップ表示された「STEPS」の楽曲タイトル。この瞬間にゾワっとした。映画の冒頭の導入部分で興味を惹きつけられて、タイトルがドン!!と映り、これから始まる物語に入り込んでいくあの感覚に近かった。

 

冒頭の刈谷さんをはじめ、SPダンサーの御三方と亜彩実さんの一挙手一投足が放つオーラ、説得力が物凄い。この作品においては、観客の潜めた息=歓声であり喝采だったと思う。

白と黒の衣装に分かれた6人と、その間に居るまゆむさん。「VALUE(価値)」と結びつけて考えると、「白黒」からは「良し悪し」「優劣」「賛否」「好き嫌い」といった評価軸が頭に浮かびました。近年は「共感できるか否か」も評価軸にされがちのように感じます。こうした評価軸が白と黒の6人に重なったのはなぜかと考えると、わかりやすくて単純な2軸で物事が評され断ぜられることに、私自身が窮屈さと限界を覚えることが増えたからだと思います。こんな風に自分の意識下にあるものを投影してしまうことが、アルトリの作品を見ているとときどき起こる。

机は舞台装置の役目もありながら「ケンジ、ミスズ、ゴッホ…」らに限らず歴史上のあらゆる作り手のあらゆる作品を価値付けする俎上のようにも映ります。白と黒の間に割り入ったまゆむさんは、スッと立ったり、倒れたり、揺らいだり。

7人は手や体同士が触れあったり、リフトしたり、向かい合って視線を交わす瞬間もある。だけど表情は誰一人心を開いていなくて、それでいていつどの瞬間もうっとりするほど流麗な動作で魅せてくるから、相反する成分を同時にぶつけられてるみたいで何とも言えない不思議な感覚に襲われた。

 

そして配信ではダンスを重視したカメラ割りだったのでしょう、最初と最後しか映らなかったAngeloさん。Angeloさんいるアングルで観ると、作品の印象がかなり変わりました。

youtu.be Angeloさんは観客に対する語り手であり、ステージ上で展開される物語(歴史上で生み出されてきた表現が批評と解釈を重ねて価値付けされ、時代の流れとともにその価値が揺れ動く様、のように私には映りました)を冷静に客観視する観察者のようでした。「踊る」以前にただ「居る」ことの持つ力と、その強さを感じました。

そして草間小鳥子さんの詩は確実にこの作品の核でした。

21-22シーズンの「ONE」のティザー*1を見たときから、草間さんの詩の朗読で踊るアルトリをいつか見てみたいと思っていたんですが、早くも叶って嬉しかった。note.com

わたしの表現はわたしだけのもの

時にあなたのためのものとなるが

あなたたちのものだったことは一度もない

創作者としての尊厳が滲み出ていて胸を打たれた一節でした。

アルトリって「ファンや観客だけでなく、パフォーマンスを支える“あらゆる人”のために活動するダンスチーム*2」ではありますが、実際のところ「誰かのために!」というガツガツした押し付けがましさのような類いは、チームの作品や活動からも、メンバーの立ち居振る舞いからも臭ったことが全然ないんですよね。だからか、チームの根っこにこの精神があるのかなぁと思ったりもしました。

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D.LEAGUE 22-23 ROUND.4感想

ROUND.3から1ヶ月以上の間が空いて12月14日に開催されたROUND.4。Dリーグ3シーズン目にして、このラウンドからやっと!めでたく!観客の声援が解禁されました!!

今回もですがLegit、8ROCKS、アルトリの感想をおしゃべりします。私はこの3チームへの熱量が高めなので、今後もこの3チームを中心に感想を書くと思います。よろしくお願いします。

 

ROUND.4の結果はこちら

第一生命 D.LEAGUE 22-23 ​ROUND.4 結果 | D.LEAGUE(Dリーグ)

 

 

LIFULL ALT-RHYTHM

youtu.beROUND.3終了時点でランキング1位のLegit、2位のアルトリによる首位争い対決!

 

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テーマは「ZONE」主役はKarimさん。

ティザーからはアスリート、ランナーなKarimさんをイメージしましたが果たして…

 

youtu.be戦隊モノの決めポーズみたいでなんてかっこいいサムネ…!!!Su-yangさんの絵力の強さ!

初見では「なんだこれ...なんだこれ....えっ おわ 終わった...?!」と笑いながら観てしまいました。「?」が次々浮かんでしまって、物語とダンスに入り込めなかった。けれど繰り返し観ていくうちにKarimさんとNikiさんの関係性や、背景パネルが作り上げる空間などがだんだん見えるようになっていき、噛めば噛むほど発見があって味の増す作品でした。Nikiさんのパワフルで重量感のあるダンスがかっこいい...!

パネル使いがとにかく巧み!背景、囲い、奥行きや緊迫感の演出、場面転換などなど役割が変化するのが面白い。それも一糸乱れずパネルを捌ききってて感動する。

Su-yangさんが一瞬だけ顔を出し(煙を燻らせて闘気?を演出する芸の細かさ!)、KarimさんからSu-yangさんへ瞬時に入れ替わる場面転換はあまりに鮮やかで驚いた。直也さんのアクロバットのカメラワークが完璧。淳さんが黒子としてリフトすることでカリムさんを宙に浮かせる見せ方はなるほど〜!でした。

 

「これはダンスなの?」と初見では素直に思ってしまいましたが、そんな実験的とも言えるような作品をDリーグに投げかけて、ダンスの持つ可能性を提示しながら、Dリーグ全体の作品性の裾野を広げていくのはアルトリにしか出来ないのかも、とも思いました。Karimさんの話す「ジャンルはLIFULL ALT-RHYTHM」とは、ダンスの表現はもちろん、アルトリがDリーグの内外で試みようとしていることとか、それらまるごとを表してるのかな、と。

空間芸術のような今回のスタイルの作品が、この先磨かれて進化して、ラウンドで勝利できる日が来たらと想像したらワクワクします。「これはダンスなの?」だった私の受け取り方も、そのときはどう変化してるか楽しみです。

それにしてもアルトリって何にでも変身できてしまうのが凄い。プロゲーマー、ゲームキャラ(アバター?)、新聞*1、髪の毛*2、鏡の精*3...実体霊体二次元三次元問わず何にでもなれてしまう。ティザー映像からは、Karimさんはスポーツはスポーツでもeスポーツの方のアスリートだとは予想できなかった笑

ジャケットがゲームのパッケージデザインみたいで良きです!

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CyberAgent Legit

なんとラブレターを返信してくれたLegit。この地獄さんを見ていると何とも言えない気持ちになります。どんなシチュエーションに置かれてるときの表情なんだろうこれ…

 

youtu.beなんと今回のティザーは全3パートあります。ティザーが前日譚でパフォーマンスが本編というストーリー仕立て。

youtu.beディレクターのFISHBOYさんがSPダンサーとして参戦。enaさんだけ名刺を忘れたのも何気に伏線でした。

youtu.beストーリーは超シュールなのにダンスはずっっっとかっこよくって、そのギャップがめちゃくちゃズルい!!!笑

名前の持つ語感とリズムに着目したFISHさんのセンスに驚かされました。でも個人的にとても親近感の湧いてしまうテーマです。歴史の人物名や地名を暗記するときに、リズムやアクセントを付けて声に出して覚えていたので。Legitは些細なきっかけでも何だってダンスにしてしまうんだなと思い知りました。元素記号周期表の語呂合わせとかでも踊れそう。

ちょっとツボポイントが多すぎて文章にまとめづらかったので箇条書きで。

・一郎さんの名刺の長さに驚愕する地獄(Jackson)さんのチャップリンみたいな表情が…!笑

・何気にFISHさんが主役かつソロパートでしっかり踊ったのを見れたのは今回が初めてな気が。

・「一郎です」と「Jacksonです」の瞬間にピンスポ当てるの勘弁してほしいwww

・0:55の「Ah〜」で体が伸び〜るところ好きです。

・Jacksonさんのターンでは8人がキリッとした雰囲気に切り替わるの良い!

・1:29〜Jacksonさんオンステージが純粋にかっこいい…!Jacksonさんもとい地獄さんはダンススキルは言うまでもなく、演技力の高さもDリーガー屈指のように思います。ソロパフォーマンスでめちゃくちゃ光る。

・1:43〜KANATOさんの目を見張る跳躍!!

・終盤はステージの手前から奥、端から端までめいっぱい移動してて見応えあった!

 

ハッとしたんですが、FISHさんはSPダンサーとして既に2回も出場してしまったので、今シーズンはあと一回しか出場権が残ってないですね。再登場するならチャンピオンシップか…??

歌詞はぜひとも必見です。わたしは初見でツボって涙出ました。

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KOSÉ 8ROCKS

youtu.beこの日大注目の激熱マッチング、8ROCKS vsINFINITIESのブレイキンチーム対決!楽しみに待ってましたよこの時を!なんならシーズン開幕前から心待ちにしてました。

主役はCOCOAさんとYU-KIさん。

YU-KIさんは11月12日にニューヨークで開催されたブレイキンの世界大会Red Bull BC Oneの World Finalにワイルドカード枠で招待され、見事ベスト4の成績を収めています。*4

youtu.be作品のテーマは「TRIBE」ラフなヘアセットのメンズかっこいいよ!!

youtu.beもう圧巻…圧巻ですわ…

YU-KIさんとCOCOAさんの剛柔の対比が光ってた!

まず序盤の、アフリカンなドラム音に合わせたフットワークで魅せてくる6人の技量の高さに震えました。あのテンポでこの強く細かい足捌きを、しかも裸足で!!

そして立て続けにフリーズ技を決めていくCOCOAさんの身のこなしの美しさったら!続いて安定の打点の高さで捻りを加えながらバク宙を決めるTaichiさん。

うわっCOCOAさん型抜きする んだ…しつつ開脚…?!と驚く間も与えず、威厳ある音楽とともに下からググッ…とせり上がって姿を現したYU-KIさん…!昨季でもYU-KIさんによる上水平での階段下り*5がありましたが、今回はなんと螺旋階段バージョン。上段の土台をしているのが長身のTETSUさんとYOUTEEさんですから、結構な高さのはず…しかもYU-KIさんを肩だけで支えながら移動までしてしまうとは。まだ1分も経ってないのにびっくりが追いつかない。

そしてこの日一番胸を鷲掴まれた瞬間が、1:22でバク転から体を捻って着地するYU-KIさん。ここ何回見ても感動する…。手のひらがしっかりフロアを掴んで、肘が膝みたいに着地の衝撃をやわらげていて、ここまで肉体を鍛え操れるようになるまで、どれだけの練習を積んできたんだろうかとつい思い巡らせてしまい、うるっと来てしまう。このYU-KIさんをじっくり見せてくれる「間」がすごく良かった、歓声も拍手もそら沸くし浴びせたくなる。カメラの画角もバッチリ良かった。

過去のショーで、ラストに仲間の手から飛び降りて地面に刺さってきたYU-KIさん*6が、この日はバク転しながら仲間の形作る玉座に着いたのがとにかく胸熱でした…地と空を制した王者…

YU-KIさん大活躍はもちろん、COCOAさんの魅力を発見できたのも嬉しかった。柔軟性、表現力と持ち味が爆発してて、COCOAさんがSPダンサーしてた。視線の強さに痺れたし、役に入り込んでるような集中力の高さが画面越しに伝わってきました。COCOAさんにこれからどんな見せ場があるのか楽しみです!

そしてYU-KIさんはMVDを受賞!おめでとうございます!!!!!!

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